第22章 花火よりも綺麗なキミ《番外編》
『お待たせ…///』
「なっ///」
目の前に現れたエマの姿につい見惚れてしもた…
なんでかって?
エマが浴衣姿やからや…
薄い紫色の浴衣で裾の方には花火があしらわれたデザインの浴衣はエマの美しさを更に際立たせる。
あまりの美しさに息をするのも忘れるほどや…
毎年夏は立川基地を開放してお祭りを開催してるんや。
防衛隊に興味を持ってもらう為の上の策略っちゅーわけや…
今年は珍しく僕もエマも日勤で夜はオフ。
エマが祭りに行きたいって言うたもんやからそのまま祭りに行くことにしたんやけど…
着替えて来ると言うてなんでか女子更衣室に入って行ったエマ。
エマは補佐官室があるからあんまり更衣室は使わんのや。
珍しいなぁとは思ってたんやけど、まさかこんなサプライズがあったとは…
ちょっと頬を赤く染めて恥ずかしそうにするエマがまた可愛ええてしゃーない。
そっとエマの左手を掴み取り手の甲にキスを落とす…
「めっちゃ似合ってる…綺麗すぎて誰にも見せたあらへんねんけど」
『もう宗四郎ってば…//』
冗談に聞こえとるんかもしれんけどマジなとこ、こんな可愛ええエマの姿僕以外に見られるんめっちゃ嫌や。
こんな綺麗な姿…僕の前だけにしてや…
っとは流石に言えやんかった。
エマは今日のデート楽しみにしてくれてたから…
はぁー、しゃーない。
まぁもう皆んな僕ら付き合ってる事知っとるし、見せつけたるか…
掴み取っていた左手に自身の指を絡ませ手を繋ぎ直す。
「ほな、行こか。僕のお姫様…」