第21章 みんなの知らない彼の顔《番外編》
『へっ…?副隊長の…?』
「はい、どうすれば副隊長が開眼するかって…日比野さんから連絡が入りまして…補佐官の写真集を見せれば1発だとは思うんですが、それはそれで副隊長に怒られそうだし…なにかいい案ありませんか?」
『うーん、モンブラン…かな?』
「ああー!副隊長の好物ですもんね!ありがとうございます!早速日比野さんに伝えますね!」
バタバタを部屋を出ていく小此木ちゃん…
私の写真集ってなに…?
宗四郎の話より1番気になったことだ。
『やっぱりいいや、なんか怖いし…』
ふと自身のスマホを手に取って、画面を開く…
『ふふ、あんまり開眼してる宗四郎は見られたくないんだけどな…』
ホーム画面に映し出されているのは恥ずかしそうに微笑むエマと開眼し、そんな彼女を愛おしそうにエマを見つめる保科のツーショットが映し出されていたのであった…
一方の保科は…
「右や」
「(開かないんですか!?)」
カフカの策は視力検査をすれば開眼するはず…っとかなり自信があったものの、そんな簡単に上手くいくはずも無く…
「なによ!ダメじゃない!!」
「何であれで1番下まで見えるんだ!?」
「もうええ?」
「他にも策はあるんでしょうね?」
「も、勿論!!」
次こそは…と意気込むカフカは保科にあるモノを渡した…