第21章 みんなの知らない彼の顔《番外編》
カフカsaid
俺は今、人生最大のピンチにさらされている。
これが失敗すれば…
「頼む!キコル!!!失敗したら俺も"保科カット"にされるんだ!!」
「なんでよ!?」
全ての始まりは1時間前、市川と食堂で昼飯を食ってた時だ…
「亜白隊長の影響力凄いですよね!」
たまたまテレビでミナの特集がやってたこともあり、話題はミナのことになっていた。
「伊春に葵、ハルイチまでミナを目標にしてたって言ってたもんな!それだと白雪補佐官も凄いよな!」
「たしかに、防衛隊イチの美貌…女神と言われても過言ではないですしね!」
「あんな美人なかなかいねぇしな!おまけに強いしさ、凄いカリスマだよなぁ」
「でも保科副隊長も凄いカリスマですよね」
「あー、あの人もかっこいいよな!一見ゆるい感じなのに…スイッチ入った一瞬で雰囲気変わってな。あの開眼はズルいよなぁ」
「ギャップ良いですよね!あの人に憧れて入隊した人も沢山いるんだろうなぁ」
市川とそんな話題を話していた。
まさかこんなことに巻き込まれるとはその時の俺は知る由もなかったんだ…
「分かるかい?」
「えっ誰!?」