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キミの隣【保科宗四郎】

第20章 保科の休日《番外編》


『んぁっ、あっ…そ、しろ…』

「はぁ、エマ…好きや…」

酸素が薄く感じてしまうのは、行為の激しさのせいだろうか…

何度目かの絶頂に躰は限界を迎えつつある。

然し、宗四郎はまだする気だ…

爛々とした瞳をする宗四郎に違和感を感じた。

『宗四郎、どうしたの…?ッあ…んっ』

バレてしもたか…と言葉を溢しながらも腰の動きを再開する宗四郎にどういうことなのかと訊ねれば、ナイトテーブルの引き出しからあるものを取り出した。

『ッ!こ、これって…』

それを見た途端背中が凍りつく。

文字だけでそれが何なのかが予想がついた。

まずい…

非常にまずい…

だって…

「この精力剤、疲れめっちゃ取れるっておっちゃんが教えてくれたから買ったんやけど、僕には効かんかったっぽいわ…その代わり…今日は新記録更新できそうやわ」

ニヤリと笑う宗四郎に背中に冷や汗が流れる。

どうやら日比野さんの胃薬を買いに漢方のお店に立ち寄った時にこの精力剤をお勧めされたらしいのだ。

副隊長である彼も疲れは当たり前だが溜まる。

元々は疲れを取るために買ったものの…

彼には躰の一部にしか効果がなかったようだ…

宗四郎はその気でも私はもう限界に近い。

今だってもう4回もシているのだ。

『やっ…宗四郎、もう無理…ッンあっ!!』

最奥を突き上げられ、全身に甘い電流が駆け巡った…

「君は第3部隊の補佐官や、体力には自信あるやろ?」

『そ、んなの関係ない…あっ、あ…んん!』

唇を塞がれ、舌を絡ませられればもう何も考えられなくなる…

躰は正直に宗四郎を求め、私のナカで暴れている彼のモノを締め付ける。

「あと3回だけや…頑張ってくれよ、エマ」

ニヤリと八重歯を光らせて笑う宗四郎の笑顔に私は弱い。

『ッそ、しろうの莫迦…//んぁっ、ぁあっ…』

きっと明日は立つこともままないんだろうな…

でも宗四郎とのエッチは嫌いじゃない。

最後の抵抗にと悪態をつき、宗四郎に身を委ねた…


「エマ、愛してんで…」

私たちが眠りについたのは陽が顔を出し始めた頃だった。

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