第20章 保科の休日《番外編》
「気ぃ乗らへんわ。スター気取りみたいやん」
「だってスターですもん」
保科の用事は立川防災センターだった。
リニューアルされた防災センターには保科コーナーが作られ、その展示の為に自身のスーツや武器を持ってきたのであった。
「いいから黙って書け…ん?今期の新人隊員だな?」
謎の男にビビりまくるレノたち…
保科の目的は分かったものの、この謎の男だけは謎のままだったからだ。
「僕たちをご存知なんですか…?」
「防衛隊の機関紙でな。OBにも郵送されるんだ」
「え…」
「元第3部隊所属だ。今はこの防災センターで副館長をしている」
「「失礼しました!」」
漸く謎の男の正体を知ったレノ達は慌てて敬礼をする。
「かまわん、直ってよし…この子らは近所の保育園の園児でな…」
「リニューアルの内覧会に招待したわけや…ッ!なんでここに君がおんねん!?」
保科の慌てた声に伊春も視線を向けると…
「ん?…ハッ!///」
伊春の表情が一気に明るくなる。
2人の異変に気づいた他の隊員たちも振り向けばそこにいたのは…
「「白雪補佐官!?」」
『ふふ、お疲れ様』
エマがいたのであった…