第3章 選抜試験
「ウワサ以上だな、四ノ宮キコルは…」
「(流石に興味が湧いたか)30人ほどリタイアは想定してたんですが0、怪我人も最小限。これは明らかに彼女の存在がもたらした結果です。流石は四ノ宮長官の娘、間違いなく未来の防衛隊の要。この国の希望の光ですよ」
予定よりだいぶ早よ終わったし、さっさと合格者決めて帰ろ。
もう5日もエマのこと抱けてへん、そろそろ限界やわ。
そんなことを考えていた時だった…
"ぁあああああーーーっ!"
「異常発生!2016番バイタルに異常が見られます!」
「どう言うことや、何が起きてる?」
四ノ宮の苦しむ声がオペレーションルームに響き渡る。
一体何が起きたんや、変な胸騒ぎがし出した。
「分かりません!ただ死んだはずの怪獣たちの反応が蘇っています!」
何やそれ、そんな性質あの怪獣たちにはないはず…
「本獣の推定フォルティチュード出ました!6.4!」
「なっ!?」
強度が上がっとる?
一個中隊で処理するレベルや、この場でそんなもん処理できる人間いうたら…
「白雪演習場へ戻って現場確認をしてくれ」
そう、この人か僕以外やと彼女しかおらんのや。
"了!"
「受験者全員の遠隔シールド発動ドローンを一部残して状況を映せ。保科出るぞ」
「了!」
僕が行くまで頼むで、エマ…