第18章 キミの隣
「市川が先陣を切ったらしいで」
『市川くんか…そんな気がする』
市川くん、四ノ宮さん、古橋くん、出雲くん、神楽木くんの5人を他部隊へと移籍させることになった。
彼らが鍵なのだ。
だからこそ私たちも負けてられない…
まだまだ後輩にはこの場所は譲れないのだから…
「四ノ宮は第1部隊か…」
『彼女ならきっと大丈夫よ』
そうは言ったが少し不安ではある。
なんたって隊長はアノ人だし…
正直、亜白隊長や宗四郎のように周りからの人望が厚いってわけでもない。
なんならかなり問題児だ。
「アノ人見たら四ノ宮びっくりするやろな!」
『ふふ、そうだね。でもきっと大丈夫…ッ!///』
「せやな」
宗四郎に肩を抱き寄せられたのだ。
「もうちょっとだけ…」
『…うん』
暫くの間私たちは肩を寄せ合っていた…
"日比野カフカ処分保留"と隊長からのメッセージが届くまで…