第18章 キミの隣
「そんな顔すんな、なるようにしかならん。ほれ」
『ありがとう、そうだよね…』
差し出されたカフェオレを受け取り、一口飲んだ…
宗四郎と二人で屋上で息抜きをしにきていた。
でも全然息抜きなんて出来ずにいた。
何故なら今日は日比野さんの処分決まる日…
功さんのことを信じてはいる、だけど心配だった。
「大丈夫や、亜白隊長も本部のお偉いさんたちにしっかり話ししてくるいうてたんやし…なっ?」
『うん…』
エマっと名前を呼ばれ顔を上げると…
ちゅっ…となるリップ音
『ッん!///も、もう!//』
「ハハッ、やーっと可愛ええ顔してくれたな」
突然のキスに宗四郎の胸をポカポカと叩いた。
困ったことに、皆んなにバレてからは宗四郎はところ構わずイチャついてくるようになったのだ。
『宗四郎の莫迦…』
「心配せんでもカフカは帰ってくる」
不思議と宗四郎の言葉がすっと胸に入ってきた。
きっと大丈夫…そう思えた。
『ッ!…そうだね、ありがとう。宗四郎…』
「僕らも負けてられへんな」
『うん…後輩たちに負けないようにしないとね…』
そう、今回の10号の基地襲撃で基地はほぼ壊滅。
なんとか機能はしているものの、新人育成ができる環境ではなくなった。
そして今回、特例として数名の隊員を他の部隊へと移籍させることになったのだ。
一連の群発型大災害ではないかと上は考えている。
今後、このような災害が再び起こる可能性がある。
そうとなれば備えなければならない。
その鍵は…彼らなのだ。