第18章 キミの隣
「8号の面倒は見ますよ?でも条件があります…」
「なんだ?」
「白雪エマを8号の監察官として第1部隊へ移籍させること」
「彼女が来ると思うか?」
「エマなら来ますよ、必ず…」
「はぁ…いいか?鳴海、次はないぞ…」
功の言葉に口角を上げる鳴海…
「僕はあの日から変わった。あの時よりも更に強くなった…エマの隣は僕であるべきだ」
-----
『ちょっ…宗四郎!///』
「ええやん、カフカの処分保留のお祝いや!」
エマに抱きつきキスをせがむ保科と必死に抵抗するエマ…
保科の手がそっとエマの頬を撫で、愛おしげな視線を向けた。
「これからも僕の隣におってな?」
『ふふ、当たり前じゃない』
見つめ合う二人は、引き寄せられるように距離が縮まった。
「エマ、愛してんで…」
『私も…愛してる…』
重なり合った唇は互いを求め合うようにくっついて離れてを繰り返した。
ここが基地の屋上であるということを忘れて…
「君の隣は誰にも譲らん…」
この時、まさかエマが第1部隊へ戻るとはエマ自身も、勿論保科も知る由もなかったのであった。
----To be continued