第17章 終わりの始まり
「白雪補佐官!大丈夫ですか!?」
『あっ、小此木ちゃん…』
疲れきったエマの表情に小此木は心配をする。
大丈夫だと答えようとしたその時…
「やぁ小此木ちゃん、どないしたん?」
やけにスッキリした表情の保科が現れたのだ。
「保科副隊長!いや、補佐官がかなりお疲れのようでして…」
小此木の言葉に保科はニヤッと笑い笑みを浮かべ…
「ちょっと無理させてしもたからなぁ」
『ッ!///』
保科はそう言うとエマの腰に腕を回し、小此木に見せつけるようにエマの頬にキスをした。
「へっ!?///」
保科の行動に小此木は赤面し、エマが疲れ切っている理由をすぐさま理解するのであった。
『もー!宗四郎の莫迦!』
エマは恥ずかしさのあまりその場から走って逃げた。
「あーあ、行ってしもた…」
そう呟く保科にアンタのせいだよ!っとツッコミを入れたかったものの、なんとか抑えた小此木であった。