• テキストサイズ

キミの隣【保科宗四郎】

第16章 約束


「「えっ…塩ー!?」」

「はっ!?塩!?」

「朝食の焼き鮭に塩まぶしすぎてん、あんま塩分の取りすぎはようないってエマに言われたんやけど、僕めっちゃ塩辛いのんが好きでなぁ〜、そんでちょっと喧嘩してしもたんや。えっ?君らなんか勘違いしとったんか?」

悪い笑みを浮かべる保科に、中之島はやられたーと心の中で叫んだ。

そう、保科は中之島の存在に気付いていたのだ。

それで態とあんな言い方をしたのだった。

やけにホッとする中之島の顔を見て保科はご満悦…

一方自身の腕の中の愛しい彼女からは鋭い視線を感じた。

どないしたん?っと訊ねる保科にエマは…

『もう!あんな言い方しないでよ!』

ぷくっと頬を膨らませたエマ…

なんとも可愛らしい、怒っていても全く怖く無い。

ついつい保科は意地悪したくなるわけで…

「すまん、すまん。せやけど…"挿れすぎてる"のは確かにあってるやん?」

『ッ!///宗四郎の莫迦ー!!!』

耳元でいつもよりも低音で囁く保科…

それはいつも抱かれている時に聴く色っぽい声…

自然と頬が赤らみ、営みの光景が脳裏に蘇ってしまったエマは保科の腕から飛び出し、ミナの後ろへと隠れたのであった。

「はぁ…保科、腕立て100回。上官命令だ。」

「そ、そんなアホな〜」

和やかな雰囲気…

然しそれは一変するのであった…


がぉぉーーーー!

伐虎の鳴き声が基地内に響き渡ったのであった…




/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp