第16章 約束
「保科副隊長の彼女さんって…白雪補佐官だったってことー!?」
『ハッ!///』
「ん?」
カフカの声で漸くエマは周りの状況に気が付いた。
慌てて保科の腕に顔を埋めて隠れる。
その姿があまりにも可愛く、愛おしく感じる保科はそのままエマをお姫様抱っこし、瓦礫の山から飛び降りた。
「エマ、可愛ええ顔見せてや」
『ッやだ!もう恥ずかしすぎて死んじゃう…』
「あー、めっちゃ可愛ええ!ええかお前ら、エマは僕の彼女や!!今後エマに近寄るヤツは容赦せんからな」
「「了ッ!!!」」
こうして保科とエマの関係は第3部隊の全員にバレたのであった。
「保科副隊長」
「ん?なんやカフカ」
「仲直り出来て良かったっすね!因みになんで喧嘩したんすか?」
「「ゲッ…(やばい!!!)」」
カフカの質問に小此木と中之島はゲッ!っと声を溢す。
理由は訊かないほうがいい!!
しかし時すでに遅し…
小此木と中之島は心の底から願った。
保科にうまく誤魔化せと…
「ん?僕がイれすぎてん…」
「あちゃー」
「「はっ!?///」」
中之島を除く、その場にいた全員が顔を真っ赤に染めたそうだ…
その様子にエマは保科の腕の中で隠れていたが、慌てて訂正を入れた。
『お塩を入れすぎたの!!変な言い方しないで!//』