第16章 約束
カフカsaid
「ッ副隊長!!!」
「ぐはっ…ッぐ、ううっ…」
副隊長の身体は怪獣の手の中だった。
「くっ…(やるしかねぇ…)」
頭よりも先に身体が動いた。
こんな状況で変身したら今度こそ逃れようがない。
"ダメです!先輩!!"
レノの声が聞こえるもカフカは無視をする…
すまん、市川。
仲間の命にゃ代えられねぇ!!
「ぐぅぅううっ…はっ!!」
変身しようとしたその時だ…
俺の隣を何かが横切った、一瞬すぎて何かは分からなかった。
"皆、よく耐えてくれた!"
ミナの声が俺を止めた…
そこで漸く気付いた、俺の隣を横切った正体…
「ッ…白雪補佐官!!!」