第16章 約束
なんとか攻撃を仕掛けるも全く歯が立たん…
「もう分かった、その武器では俺は倒せない」
るっさい!そんなんとうに分かっとるわ!!
「ぐはっ…」
吹き飛ばされる身体…
そして脳内で再生されるのは…
"諦めろ、宗四郎…"
"諦めろ"
「くっ…んっ、ガキの頃から耳タコやっちゃうねん!」
けどあの人らは言うてくれた。
「保科宗四郎…君は刀の達人(スペシャリストらしいな)」
「ええ、そうですね(ああ、また言われるんか。諦めろって)」
「君の力が必要だ」
「ッ!!」
予想外の言葉やった。
「私の部隊に来ないか?保科…。これから先、小型の強敵が現れる可能性も捨てきれん。それに私は君とは逆で刃物が全くダメだ。なんなら包丁も握りたくない」
「ッ(包丁はまた別な問題な気もするけど…)」
「私が敵を射抜く時、君がその道を切り開いてくれないか?」
あの人に任された留守や、死んでも守る!
それに…
エマとの約束もあるんや…