第16章 約束
"駆動限界全解放解除、装着者は直ちに治療を試みてください"
「あっ…副隊長…副隊長ー!!!」
防衛隊は諦めろ…
諦めろ…
諦めろ…
僕の周りの大人は全員そう言うた…
"副隊長!副隊長!!"
「大丈夫、生きとんで〜イタタタ、シールド全開張ったのにシャレにならんで、あの怪獣…くっ…うっ…」
全開放も解けてしもた。
ここからどうする…
何ができる…
「外の状況は?」
"まもなく住民の避難は完了します。対余獣の戦況も好転し始めています"
「そうか…安心した。ほな僕も最後まで務めを果たさんとな…」
"けど戦える身体じゃ…"
「すまんな、小此木ちゃん…エマと約束してんねん…」
動け…まだいけるやろ!!
「保科流刀伐術1式…空討ち!」
"宗四郎のピンチの時は必ず助けに行くから絶対に諦めないでね"
エマ、君が来るまで僕は諦めへん!!!