第15章 雨の日《過去編》
「めっちゃ嬉しいわ!…なぁエマ、キスしてもええ?」
『ッ!//外だよ?』
「誰もおらへん、ええか?」
『ッ///』
優しく頬を撫でられ、彼の親指が私の唇を這って視線を合わせられる。
彼の言葉に私は小さく頷いた。
「エマ…好きやで」
『んぅっ…//』
触れるだけのキス…
それだけなのに全身は熱くなった。
「顔真っ赤や、めっちゃ可愛ええ…」
『だ、だって…んぅ///』
再び唇を重ね合わされる。
頬を撫でていた彼の手は私の後頭部に回る…
ちゅっ…ちゅっ…
『んっ、ン…ふっ…///』
「んっ…」
互いを求め合うように重なっては離れてのキスを繰り返した…
外だということも忘れて…
それから私は第3部隊へと異動し、補佐官となったのであった。
あの日以来、専用武器は使っていない。
正直使いこなせる自信はない。
だけど…
"僕が君を守る。せやから君も僕の隣で僕を守ってくれ。ほんで一緒に戦ってくれ!"
宗四郎と約束したんだ。
『小此木ちゃん、緊急につき申請省略!』
「了っ!」
私が宗四郎を守る!
宗四郎の隣で、一緒に戦うんだ!!!
"戦力全開放…95%"