第14章 立川基地襲撃
「オペレーションルーム!何事や!」
"基地敷地内に数十体の怪獣出現!現状から判断するに恐らく怪獣による上空からの襲撃です!"
「ハッ…(まじかよ)」
"推定強度6.1、6.3、6.5…各個体が全て…本獣クラス!"
「保科や、亜白隊長不在のため僕が指示を出させてもらう。夜間警備隊は総員戦闘態勢に移行、非番の隊員にも緊急出動をかけろ。各自戦闘準備にかかれ」
"了!"
「可能な限り演習場に引き込め!絶対に基地の外に出すな!」
とは言えいまだ外の被害報告はなし、まさか…コイツらの狙いはこの基地か?
隊長もエマもおらん…
僕が守らなあかん、絶対に…
「狙撃の得意な連中を中央に集めろ、引き込んで撃ち落とすぞ」
「「了!」」
隊員たちに指示をし、持ち場へ向かう途中やった…
"副隊長!"
「カフカ、無事やったか」
"はい!それより気になることが…"
「報告しろ」
"翼竜系怪獣は毎年10体前後報告されてるんですけど、その全てに共通してる特徴があります。全て単独行動…にも関わらずコイツら群れて現れた"
「ああ、となると考えられることは一つや…プライドの高い翼竜系を束ねてしまうほどの力と目的を持って行動する…知性を有する超強力なリーダーがおる…」
流石はカフカ、僕もなんとなくそんな予感はしてた。
そして…この気配…
「ターゲット発見…」
今までの怪獣とは違う…すぐに分かった。
コイツは僕がやらなあかん。
僕にしか相手できやん…
「切るで、カフカ」