第14章 立川基地襲撃
「怪獣8号…ヤツに感じた人間のような違和感。加えて人語を操り人に化ける9号…怪獣に何が起きてる?」
確実に怪獣たちに何かが起きてる、それは確かなことや。
エマも色々と調べてるようで、今読んでる資料もエマが作成した資料や。
流石はエマ、完璧な資料やと思う…エマ…
「はぁー、はよ戻ってけえへんかな。ちゃんと謝ろ、僕が悪かったし…」
早くエマと仲直りしたい。
エマに限ってあらへんことやけど、僕に愛想つかして他の男んとこに行かへんか…やっぱり不安やねん。
しかも今日は本部に行ってるんや、隊長が一緒におるとはいえ"アノ人"もおるかもしれやんし。
おかげで仕事中でも頭の中はエマのことでいっぱいやった。
精神統一も兼ねて自主練をしてたらカフカに出会した。
やけにビビってたからのがおもろかったわ。
カフカに何かあったんか訊かれたとき、不思議と素直に話してた。
今までエマと喧嘩した時でも誰にも言わんと誤魔化してたのに、カフカにだけ本音を溢してたんや。
カフカの驚く反応には失礼なヤツやとおもたけど、それでもアイツに話してちょっと気持ちが軽くなった。
「カフカのヤツ、エマが僕の彼女やって知ったらどんな顔すんやろ。楽しみやわ〜」
そんな呑気なことを考えてた時やった…
ドォゴーンと爆発音とともに建物内に揺れが襲いかかってきたのだった…