第14章 立川基地襲撃
ドサッ
「ん?何や、カフカか。お前またこんな遅ぉまでやっとったな」
「あははは…副隊長こそこんな遅くまで何やってんすか?」
保科のあまりの迫力に恐れ慄いたカフカは腰が完全に抜けていた。
それを保科に悟られないようになんとか誤魔化すカフカ。
「ああ…8号対策や。次遭遇したら…一発でぶった斬れるようにな…」
「ひぃぃぃぃー!」
「そもそも初手からしくったんや。はなから全力でいっとけば首飛ばせたっちゅうのに」
「ははははっ(全然笑えねぇ)」
「それから…5式やのうて6式使ってたら核ごと八つ裂きにできたわ」
「ぎゃああああ!!(怖い、怖い、怖すぎるー!!)」
「ビビりすぎやろ」
カフカの反応が面白くついつい怖がらせる保科。
でもそんな保科のある想いをカフカは知ることになる…
「アレは普通の隊員の手には負えん。恐らく9号も近しい力を持ってる。せやから…僕がやらなあかん」
保科の言葉にカフカは胸が熱くなった。
市民だけじゃない、自分たち隊員たちまでも守ろうとしている保科に感動したのだった。
「副隊長…」
「ん?」
「戦力になれるよう頑張ります」
「ふっ…調子に乗るなボケぇー!1%のヤツが戦力になるなんて思ってへんわ!」
「し、失礼します…」
保科に絞め技をお見舞いされたカフカは逃げるようにトレーニングルームを後にしようとすると…
「けどまぁ…1%くらいは期待しといたるわ」