第14章 立川基地襲撃
『もう!あんなにイれないで!って言ったじゃない!』
「好きやねんからええやん!君も好きやろ…パシッ!)痛!」
『ッ宗四郎の馬鹿!!!もう知らない!』
「ってな感じで二人が喧嘩してたんだよ」
「な、成程…///だから止めてくれたんですね(よかった〜理由聞かなくて…)」
たまたまエマの執務室を通りかかった中之島はエマと保科の喧嘩を聞いてしまったそうだ。
盗み聞きではない、本当にたまたま…っと中之島本人は強く主張した。
中之島が小此木を止めたのは喧嘩の理由が理由だからだ。
中之島の話を聞き、小此木は頬を赤らめ彼女に感謝した。
「まぁそんなとこだ。副隊長のことだし、エマを抱き潰したんだろ。まぁあの二人のことだ、そのうち仲直りするだろ」
「そ、そうですね!//きっと補佐官が本部へ行くまでには仲直りしますよね!」
そう思っていた小此木であったのだが…
「えっ!?まだ仲直りしてないんですか!?」
「小此木ちゃん…そない大きな声出さんでも…」
エマがミナと本部へ向かった後、保科にエマと仲直りをしたのかと一応訊ねた。
すると、まだやねん…としょんぼりする保科に小此木は大きな声をあげてしまったのだ。
「す、すみません…その…副隊長は謝られたんですか?」
「謝ったわ、せやけどエマが許してくれへんのや」
がっくしと肩を落とす保科は明らかに元気がない。
小此木は必死に励ました。
「きっと補佐官なら許してくれますよ!好きって気持ちが強すぎてやりすぎたってことを…はっ!!いや、副隊長の補佐官への想いをちゃんと話せばきっと分かってくれますよ!!ねっ?」
「お、おん…そやな…。ってか小此木ちゃんどないしたん?そない慌てて」
「へっ!?いや、何もありません!!!と、とにかく補佐官が帰って来たら副隊長の想いを伝えましょう!」
つい口が滑った小此木は慌てて訂正をした。
いつもと少し様子が変な小此木に保科も疑問を持ったものの、エマのことで頭がいっぱいだった。
「…そやな、ありがとう小此木ちゃん」
「い、いえ!では私はオペレーションルームへ戻ります!」
走り去る小此木の後ろ姿を見送り、一度深呼吸をする保科。
「よぉし、気分転換でもするか…」