第14章 立川基地襲撃
「はぁ…」
「副隊長、どうかなされたんですか…?」
「ああ、小此木ちゃんか…いや、なんでもあらへん」
そうは言うものの、明らかに元気がなく落ち込む保科。
小此木は心配になりミナに報告を入れたものの、ミナからは保科のことだからエマ絡みだろう…との回答だった。
気になった小此木はエマと何かあったのかと訊ねれば、まぁそんなとこやと保科は頷いた。
そうと聞けば早く二人を仲直りさせなくては…と何故か燃える小此木は喧嘩の理由を聞こうとしたのだが…
「お疲れ様です〜副隊長すみませーん、小此木借りま〜す」
「お、おう。かまへんよー」
「へっ??中之島小隊長?すみません、副隊長失礼します!」
突然現れた中之島に小此木は引きづられて保科のもとを後にしたのであった…
「ふぅー、危なかった」
「中之島小隊長どうかしたんですか?」
保科のいないところまで小此木を連れてきたところで中之島は安堵のため息をついた。
そんな中之島に小此木はどうかしたのかと訊ねれば…
「保科副隊長とエマの喧嘩の理由聞いちゃったんだよ…」
中之島は声を顰めて話し始めたのであった…