第13章 慰労会
『斑鳩くん!?大丈夫…?』
「は、はい…大丈夫っす…(え?なに?急に吹っ飛んだんですけど)」
「あっはははっ!!斑鳩、秒殺やんけ!あー、おもろ」
保科の言う通り斑鳩は秒殺だった。
エマの一振りで斑鳩は吹っ飛ばされたのだ。
心配するエマと大爆笑する保科、そして放心状態の斑鳩…
「ははっ、斑鳩もっと精進しいや」
「は、はい!!!エマさんありがとうございました!!」
『いえいえ、それじゃあ私はこれで』
「はい…///」
エマの微笑みに斑鳩は頬を染め、彼女の後ろ姿をぼーっと眺めた。
それを見逃す訳のない保科は…
「斑鳩…エマのことを下心丸出しで見てたから腕立て100回や」
「ひぃー!す、すみませんでしたー!!!」
トレーニングルームから響き渡る斑鳩の声はオペレーションルームまで聞こえていたそうだ。
そして数日が経ち…
「「退院おめでとうー!!」」
「こ、これは…」
驚くレノと伊春にカフカは初任務の慰労会だと説明した。
「お前らが退院すんの待ってたんだよ、それじゃあ始めましょうか!」
そして目の前に現れるのはA6ランクと言われる高級な肉…
どうやらハルイチのおかげのようだ。
「というわけで初任務ご苦労やった。同期まとまっての非番なんてそうそうない機会や大いに楽しんでくれ、乾杯!」
『「かんぱーい!!」』
楽しい宴の始まりだ。