• テキストサイズ

キミの隣【保科宗四郎】

第13章 慰労会


「慰労会?ええよぉ、僕もそろそろやなーって思ってたとこやってん」

『日比野さんの昇格発表もありますしね』

「そーいうえばそうやったな!忘れてたわ!」

そうは言うものの、嬉しそうな表情をする宗四郎。

忘れてたは嘘だ。

相模原討伐作戦の後すぐに隊長に日比野さんの昇格を提案したのは彼自身なのだから。

意外と照れ屋さんな彼が可愛くて頬が緩んでしまえばなんや?と少しムッとする宗四郎それがまた可愛いと思ってしまう私はかなり重症だと思う。

『いいえ、なにもないです。では、オペレーションルームの人たちも声かけておきますね』

「頼むでー、あっ白雪この後トレーニングルーム来れるか?久しぶりに相手してや」

「えっ!お、俺もお相手して頂けませんか!?」

「斑鳩…もーちょい声量抑えてくれや」

「あっ、すみません…」

『ふふ、勿論大丈夫よ。私でよければ…』

宗四郎に怒られてしょぼんとする斑鳩くんに自分で良ければ相手すると言えば…

「ほ、本当ですか!?お願いします!!!あっ、副隊長すみません」

「次からは気ぃつけろよ、ほな"エマ"頼むな!」

爽やかな笑顔と共にトレーニングルームに向かう宗四郎の後ろ姿を見送り、私はオペレーションルームへと向かったのであった。


/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp