第12章 秘密ファイル
「うーん…うー」
「なんや小此木ちゃん、そんな唸ってどないしたん」
なにやら唸りながらパソコンを触る小此木に保科が声をかける。
「副隊長!あっ、広報の仕事で…かくかくしかじかでして…」
広報の仕事の為に写真を撮っていたらかなりの量になり、逆に選べなくなってしまったそうだ。
時間があった保科は小此木を手伝うことにした。
そうすれば早速…
「あっ!そうだ副隊長のこれとかどうでしょう?」
画面に映るのは自主練中の自分。
まさか撮られていたとは…
「写真自体はよう撮れてるとは思うけど、ちょっと陰の努力アピールしてる感でん?恥ずかしいわ」
「そうですか…あっ!これはどうですか?」
そして次に映されるのはバスケをする伊春、ハルイチ、葵の3人だ。
「あー!この間のバスケの試合のじゃないですか!よく撮れてますね!」
「お前がボールよりバック裏のカメラばっか見てたあれな」
「あっ、でも神楽木さんが見切れちゃっていますね…」
「そういう星の元に生まれた。受け入れている…」
「葵…」
「星といえば…私の写真にベストなのなかった?」
気が付けばぞろぞろと人が集まりお披露目会状態となっていた。
「こう盛り上がってくれると思い出アルバムを作った甲斐がありますね〜」
「広報の仕事やなかった?…まぁええけど…」