第11章 デザートは別腹
『んっ、ふ…ン、待っ…んっ』
「ッ…」
玄関に入り、扉が閉まったと同時に再びエマの唇に齧り付いた。
僕の胸に手を置いて離れようとする彼女の手を掴み上げて扉に押しつけ、さらに深く口付ける…
『そ、しろ…んっ//、んはっ、んっ…』
「こらこら、ちゃんの飲み込まなあかんやろ?」
エマの唇から僕の送り込んだ唾液がツーッとたれる…
それをペロッと舐めとってやれば暗闇でも分かるほどにエマは頬を真っ赤に染めた。
ほんま可愛ええわ…
可愛いすぎて堪らん…
『宗四郎…どうしたの…?』
外で急にキスしたこと、いつもより強引やったからかエマは不安げな声で訊ねてきた。
エマはなんも悪くあられん…
カフカのことで頬を緩める彼女につい…
「そんな可愛ええ顔、僕以外にせんでや」
『えっ?』
"嫉妬"したんや。
僕のエマやねん。
笑った顔、怒った顔、泣いた顔…ぜーんぶ僕のや。
他の男のこと考えて欲しない、エマの頭の中は僕だけでええねん。
「カフカのことやけに気にかけるなぁ?」
『日比野さん?それは宗四郎だって…あっ…ン』
エマの首筋に思いっきり吸い付き、僕のモンって印をつける。
「んっ…僕は男やからええんや!君は…僕のことだけ考えてくれたらええねん」
耳元でちょっと低い声で囁き、そのまま可愛い耳に齧りついた…