第11章 デザートは別腹
「エマ〜すまんなぁ〜」
『はいはい、もうすぐ家着くから頑張って…』
久しぶりのお酒だったのか、珍しくほろ酔い気分の宗四郎に肩を貸しながら歩く帰り道…
実は今日、いいことがあったのだ。
『日比野さん、良かったわね』
そう、隊長に日比野さんを昇格できないかと相談したところ今回の任務の功績が認められ無事に正隊員に昇格することが決まったのだ。
日比野さんの努力がついに報われたのだ。
きっと日比野さん凄く喜ぶだろうな…
家まであと少しのところで…
『んっ…ふ、んっ…』
エマ…っと名前を呼ばれて振り向けば重なる唇…
外は暗く、誰もいないもののいつ誰に会うかわからない。
慌てて離れようとするも後頭部と背中に手を回されがっちりと抑えられる。
何度も角度を変えながら深く蕩けるような甘いキスを繰り返す宗四郎に私の理性は崩されていく…
『んっ、そ、しろ…待って…ン、ここじゃやっ…きゃっ///』
なんとか僅かな理性を保ち、宗四郎に待ったをかければお姫様抱っこをされた。
そして彼の足は自宅へと向かって歩きだしたのであった…