第11章 デザートは別腹
「うっらやましぃー!エマを独り占めなんて最高っすね!副隊長もやりますねぇ〜」
「まぁな!」
満足そうな笑みを浮かべる宗四郎に、中之島ちゃんと小此木ちゃんはひゅー!っと声を上げる…
昨日の中之島ちゃんとの約束通り、私、宗四郎、中之島ちゃん、小此木ちゃんで呑みにきている。
中之島ちゃんと小此木ちゃんに上げられて宗四郎はかなりご機嫌だ。
私はというと何を聞かれるかそわそわとしていた。
何故ならお酒が入った中之島ちゃんは面倒くさいのだ…
「ちなみ、夜はお盛んな方で?」
ほらきた。
なんて答えようかと考えている間に…
「あったりまえやん!昨日かてなぁ〜ん"〜!!!」
『宗四郎の莫迦!!///平気でそんな恥ずかしいこと言わないで!//』
普通に昨日のエッチの話をしようとする宗四郎の口を慌てて手で塞ぎ、彼に怒れば…
「ッ!ほ、補佐官ってあんな顔するんだ…めちゃくちゃ可愛い!!」
「ははっ!これが女の顔のエマか…そりゃ副隊長も気が気じゃないっすね〜」
『へっ!?//』
二人の言葉に私は自然と頬に触れた…
どんな顔をしているんだろう…っと。
「ははっ、めーっちゃ可愛ええやろ?"僕の前"だけの顔やったんやけどなぁ。中之島と小此木ちゃんに見られてしもたわ!」
『ッ!///』
堂々と平気で話す宗四郎に胸がキュンとした。
3年経っても彼にはよくときめかされるのだ。
今だって…
中之島ちゃんと小此木ちゃんからは見えないようにテーブルの下でぎゅっと彼に手を握られている。
チラッと彼の顔を見てみれば、ふっと宗四郎は笑った。
「いやー、こんな可愛い顔してるエマ見るの初めてだわ。副隊長ごちそうさまです!エマのこと頼みます!」
「改めておめでとうございます!ほんとにお似合いすぎます!!」
『2人とも…ありがとう』
「おーきにな!僕がおらん時にエマに近づく男がおったら頼むで?」
「「お任せください!!」」