第11章 デザートは別腹

「やばい…めっちゃそそられるんやけど…」

目隠し越しだから見えないけど、彼の表情はなんとなく想像がつく。

「痛ない？ちゃんと痛かったら言うてな？」

『ッうん、分かったから、ﾝッ…耳元で話さないで…くすぐったい』

私の手首を優しくなぞり、耳元で話す宗四郎…

それだけなのに…

「やっぱ見えへんだけで興奮する？」

『ジャラッ）ッン…宗四郎…///』

視界を遮られるだけでこんなにも躰が敏感になるとは…

宗四郎の吐息だけでも躰はピクっと反応するのだ。

『宗四郎…やっぱり恥ずかし…んっ//』

彼の口付けにより、私の言葉は飲み込まれたのであった…

まるでその先の言葉は言わせないと言っているように彼の舌は素早く私の口内に入り込み、絡め取られた。

『ンっ、ﾝふ…はっ、んっ』

息をするのもやっとなほどの激しいキス…

角度を変える度に鳴るリップ音とお互いの吐息がやけに耳に響き、興奮させた…

宗四郎の舌の動きに私も必死に応える。

『んっ、、ハァ、、』

漸く離れた唇からは飲みきれない唾液が口の端から溢れ…それを彼がペロリと舐めとった。

「ンッ、めっちゃエロい…なんかあかんことしてる気分やわ…あっ、やめへんで？今日は僕も君もトロトロになるくらい愛し合うんやから…」

いつもよりほんの少し低音になる宗四郎に胸がドキッとした。

『ッ宗四郎…』

「愛してんで、エマ…」