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anxiety

第2章 2



「……え…?」

どういうことだろう…。
私はyasuさんを見た。
yasuさんは、真っ直ぐに私の目を見ている。
───そらせない。

「事務所とか、仕事とか、迷惑とか、そういうのを全部考えんで、彩夏は俺らと一緒にいて、どうやった?」

私…?私は…………

「彩夏の、ホンマの気持ちを聞きたいんや」

「私は………」

「………俺は……彩夏には、出来たら辞めて欲しくないねんけど」

──私の中で、何かが溢れてきた。
そしてそれは熱く熱を帯びて、言葉として、涙として、内から外へと溢れた。



「…っ…!!私は…辞めたく…ない…です…っ!!マネージャーとして…皆さんのお手伝いが出来なくて…迷惑をかけてるって分かってます…っ。でも………」

叫ぶように彩夏が言う。
涙を、いくつも落としながら………。
目を真っ赤にさせ、彩夏が俺の目を見た。

「私は……一緒に…いたいです…」

ぽたぽたと零れ落ちる涙。
───俺は腕を伸ばした。

「……泣くな?」
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