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先生と僕

第18章 ■少年期の悩み


「わかった。最近鳥の隊のハンターの愛想がいいのが気になるんだろう」
「そ、そういうわけじゃ……」
否定するけどその通りなので強く言えない。でもヴェルナーは確信していて再び腕を組んで何度も首を縦に動かした。
「思春期ってヤツだな」
違うと否定する前にヴェルナーは続けて言う。
「面倒くせえから言っておく。鳥の隊のハンターの話題は狩りに関することと可愛い弟子の近況だ」
「かわっ……!?」
鳥の隊のハンターの弟子なんて僕しかいない。複雑だけど可愛いもよく言われている。
でも先生が僕の話をされてあんな風に喜んでいたなんて!
「頑張れよ色男」
ちっとも思っていない声色で僕の肩を叩いてヴェルナーがどこかに行ってしまう。
次に先生が誰かと話していたら僕はどうしたらいいんだろう。熱い頬をおさえながら僕は新しい悩みにうなった。
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