第2章 見舞いに行こう!
部員たちは帰り支度を始めた
「松本さん、一緒に帰らない?」
「誘ってくれるなんて、珍しいね、ぐっち!」
「この、トレーニングについて、色々詳しく聞きたいんだよね」
「えっじゃあ、俺も一緒に帰りたいっ聞きたいことあるよ!俺も!」
「………なんか、急にモテるようになった気分。」
香苗が真面目な顔で言っていると
「勘違い?痛々しいね。」
「うるさい!ツッキー!」
「冗談はさておき、ごめん。今日は一緒に帰れないの」
「え、なんか用事あるの?」
「いや、影山がさ」
「影山?」
「メールがね」
「メール?」
「なんで松本と影山ってそんなに頻繁にメールのやりとりしてるの?付き合ってんの?」
香苗は携帯の画面を見せた
(月島、無視されてる)
その場にいた全員が思った
From : 影山
本文 : 熱高い。死にそう。飲み物が欲しい。寝る。ももがたべたい。
「飲み物と桃が欲しいみたいだから持っていってあげようと思って」
「何このメール」
「とりあえず。頼られたからには、私。やりとげるよ!」
「なにその義務感!無視しとけばいいのに。影山なんて」
「いいのっ行くの!!」