第6章 大きくなったら
「そういう影山は何になりたかったんだよ!」
グリーンのかっこよさを伝えきれないぐっちが諦めて影山に聞く。
「俺は・・・消防士さんだよ。」
「消防士さんって言い方かわいい!」
私の言葉に うるさい と返す影山。
「いやでも、子どもの頃の夢゛消防士゛ってかっこいいな。」
「何で消防士??」
「幼稚園の時に、イベント?で消防車が幼稚園に来て。放水するところとか、訓練の様子とか再現してくれたりして。すっげえかっこよかった。」
「なりたい理由は山口と同じ゛かっこいい゛なのに、なんだろう、影山のがまともな感じする。」
真剣な表情で言う日向に
「それ!私も思った!!」
と、私も同意。
「いや、普通だから。」
何て影山は言っている。
ぐっちはなんとなく悔しそう。
っていうか、さっきから黙ってる人がひとりいるのが気になるんですけど。