第6章 大きくなったら
「ぐっちは?」
「俺は、戦隊ヒーローのグリーンになりたかった。」
グリーンって!!
「なんであえてグリーン?レッドとかブラックじゃなくて?!」
日向の問いかけに珍しくぐっちはキメ顔で答える。
「理由なんてない、かっこよかったからだよ。」
「゛かっこよかった゛っていう理由あるじゃん!!」
「日向かよ・・・」
私とツッキーに突っ込まれるぐっち
横で日向は
なんか、今おれのことバカにしただろ?!
と、怒っている。
「まあ、でも特撮系に憧れるなんて男の子だね〜。」
「変身するのもかっこいいし、戦うのもかっこいいし、武器とか!こう!しゅぱーん!って!かっこよかったなー。」
「しゅぱーん!って何だ?」
影山の問いかけに一生懸命説明するぐっち。
でも、イマイチ伝わらない。
ぐっちっていつの間にあんなアホっぽくなったんだろうか。