第1章 テスト期間
静かに勉強をする四人
口を開いたのは山口だった
「松本さんに聞きたいことがあるんだけどさ」
「ん?何?ぐっち」
勉強の質問かな?
「それ!それだよ!」
「え?何??」
すごい勢いで食いつく山口に
キョトンとしてしまった
「何で ぐっち って呼ぶの?そう呼ぶのって松本さんだけなんだけど」
「そんなの、山口くんだからに決まってるじゃん!○口さんのあだ名は ぐっち って昔から決まってるの!」
「えぇー?!」
力説する香苗
「山口でも、坂口でも、西口でも、東口でも、出口でも、入口でも、あだ名は ぐっち なの!」
「そうなっちゃうんだ。なんで、そうなっちゃうんだ。」
「なーなー!俺もぐっちって呼びたい!」
「日向に呼ばれるのは嫌だ」
「何でだよっケチっ」
盛り上がっていると
「ちょっとうるさいんだけど」
ツッキーの一言で
ごめんなさい
と謝る3人
静かに勉強を再開
しかし、全くペンの進まない人がひとり
「日向、わかんないところあったら聞きなよ?」
「香苗〜!まず、テスト範囲からわかんない」
「え、ちょ、日向まじで言ってんの?」
「うわー引くわ~」
「お前、授業で何やってんだよ」
「い、、」
「「「い?」」」
「イメトレとか」
「本当にバレーのことしか考えてないんだね」
「しょーがないじゃん!」
「熱心なのはいいことだけど、勉強もしないと。最初に言ったけど、やることやらないと結局、補習で練習時間削られることになるよ?」
「はい、ごめんなさーい」
日向にテスト範囲を教えて勉強再開
その後は日向のペンも進み
全員がそれぞれの勉強に専念した
わからないところは質問し合いながら
有意義な勉強の時間