第2章 見舞いに行こう!
《ピンポーン》
インターホンを鳴らすと
部屋着で、冷えピタを貼った影山が
怠そうな顔で出てきた
「………何しに来たんすか」
「お見舞いだよー!大丈夫ー!?」
「松本、うるさい。
俺、インフルエンザなんですけど」
「大丈夫。俺たち全員経験済だから」
「何かその言い方、悪意ありますよね?」
影山の表情は明らかに迷惑そうだった
「さようなら」
影山が玄関をしめようとしたその時
「あらー!飛雄のお友だち??お見舞いに来てくれたの??ありがとねー!上がって上がって!!」
全員が振り返ると、そこにはにこにこ笑顔の女性
「……もういい。俺は寝る。」
そう言うと影山は玄関をしめた
「まー、ごめんなさいね、みなさん上がって上がって」
「えっとー?」
「飛雄の母です♡」