第18章 初めての買い物
こうして二人は抱き合いながらも眠りについた。そして翌日には嬉しそうに朝食に向かう悟浄の姿もある。
「…おはよう!八戒!」
「おはようございます」
「…今日はいやに機嫌がいいな」
「三蔵…」
「…なんだ」
「へへ…」
「気色悪りぃ…んであんまりくっつくな」
「なんでよ…」
「ハイライトが匂う」
「……そんなことない…」
「自分じゃ分かんねぇもんだ。」
「そうかな…」
「あのバカも機嫌がいいとはな」
「あ、悟浄?」
「他に誰がいる」
「……で、っすよねぇ…」
「んで?」
「へ?」
「自己嫌悪の件は片付いたのか?」
「…なんか、ふわっと?」
「なんだそりゃ…」
そんな二人を見て八戒は悟浄に話しかける。
「…今朝は三蔵に取られてますね」
「んー?、あー理世か」
「他に誰かいますか?」
「いんや?」
「ご機嫌な割に体調もよさそうですし」
「まぁ、なんつぅの?」
「どうかしましたか?」
「いや…なんだろうねぇ…」
「知りませんよ」
冷たくもとれる八戒の対応に悟浄はハハハっと笑っていた。