第17章 甘い熱
ふは…っと離れればにっと口角を上げて悟浄は笑いだす。
「…えっろ」
「悟浄ほどじゃないって言ってる、じゃん」
「へーへー」
「…動いて…いい?」
「ん」
そうして理世の腰もゆっくりと動き出す。くちゅ…っと水音を立てる。
「理世?」
ゆっくりと視線で下を見る様に促す悟浄につられて理世が視線を落とせば露わになる接合部分が視界に入る。
「…ちゃんと入ってるだろ?」
「…ッッ…」
「ほら、」
少し出入りしている一物を見つつも濡れてかすかに光るそれを目の当たりにするのは初めてだった理世は見てるまに顔が赤くなる。それでも腰の動きは止まらない。
「俺だけじゃねぇだろ?」
「…どういう…意味…」
「んー?理世も相当エロいと思うけど?」
「…悟浄…にだけ、だし…」
「それは光栄だな…」
「……ッ…」
「そろそろ出しても、イイ?限界…」
その限界が何を意味しているのか、すぐに解ったものの、止めることは出来ずにそのまま受け入れた理世。
「……ッッく…」
小さく声を漏らせば、ブルっと悟浄も体を震わせる。
「…っく…・・ハァ…」
「悟浄…?」
そう言いながらも抜く事をせずに悟浄の頭を抱きしめた。
「…あー、天国」
「大げさ…」
「だって…そうだろうが、気持ちよくイって、それでそのあとにこんな抱きしめられて…」
「他の子にも…してもらってるんでしょ?」
「いーんや?別に?」
「そうなの?」
「こんな風に抱いたりしねぇからな…」
下から見上げる悟浄の顔を見て理世はコツっと額を合わせる。
「…そんな言い方したら勘違いする子もいるからね?気を付けてよ…?」
「勘違いって何よ。」
「他の子と違うって…特別扱いされてるかもって勘違いする子って事」
「それって理世の事?」
「…それは…」
「そんな勘違いならしてもいいけど?」
「…え?」
「俺にとって理世は他の女とは違うからな」
「……それって…」
「愛とか恋とかとは違うだろうけど?」
「ですよね」
小さく笑えば理世から唇を重ねた。
「それでも特別だって言ってくれるなら、嬉しい勘違いしてるね」
「ん?」
そう伝えればもう一度、どちらかともなくキスを重ねるのだった。