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緋色の愛で抱いて【最遊記悟浄夢】

第17章 甘い熱


そして朝食、昼食とそれぞれ済ませ、買い出しもそこそこに買い出し組は一旦宿に戻る。

「…にしても、ご機嫌治ったみたいですね、悟浄。」
「どうなんだろ…」
「そうだよ!なんか昼飯も一緒に行くっていうから機嫌いいと思うけど?」
「にしても理世には寂しい思いさせてしまいますよね」
「え?」
「ツインの部屋なのにいつも一人で。彼も帰ってくるの夜中でしょう?」
「よく知ってるね」
「昔からそうでしたから」
「…ですよねー」
「部屋が広いのはいいことですが、空いているベッドを見て眠るのも少し寂しいので」
「…だよね…」
「えぇ。」
「俺、よく分かんねぇけど…それでも寂しかったら俺たちの部屋来てもいいんじゃねぇ?」
「それもそうですね」
「あ、でも今夜は…その…」
「…ん?今夜?悟浄も帰ってくんの?」
「そう、言ってる…」
「そうですか、なら寂しくないですね」

にこりと笑う八戒。何かを感じたのだろう、というよりもすでに察した。というのが正しいのだろう。

「それで…?」
「え?」
「夕飯はどうします?一緒に行かれますか…?」
「ふぇあ?!」
「何々?どうかした?」
「いえ?なんでもありませんよ、悟空」
「…は、っかい…?!」
「まぁ、ノックしますね?」

そうして宿に着くなり真っ赤になって部屋に戻る理世。
部屋に戻ってもやはり悟浄はいない。

「…よかった…こんな時に居られたら…」

下手に緊張してそれこそおかしなことになる…そう思っていた理世だった。

「…にしても…八戒…怖い…いろんな意味で…」

そう呟いて時間までいろんな意味で緊張していた理世だった。
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