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緋色の愛で抱いて【最遊記悟浄夢】

第8章 温もりを求めて


「…ッッ…あの…まって…やっぱり…」
「ん?」
「明るかった…まだ…外」
「関係ねぇよ」
「…だって…」
「ならよ…?」

そういえばギシリとベッドを降りて窓のカーテンを引く。それだけで一気に薄暗くなる室内。

「これならどうよ…」
「…まだ…これなら…」
「…・・」

ゆっくりと抱き寄せて唇を合わせる。するっと頬を撫でながら悟浄は髪を梳いていく。

「…本っといい匂い…」
「もぉ…悟浄は…少し埃臭い」
「わり…」

とさっと優しく押し倒せばそのまま離れないようにと理世も悟浄の首に腕を回す。

「…まだ少し湿ってるな…肌…」
「…ン…」

首筋に顔を埋め、ぺろりと舐めていく。カプリとあまがみをすれば理世の声も小さく漏れる。

「…もっと聞かせて?」
「ごじょ…ぉ…ンァ…」
「…何?」
「…あのね…」

その時だった。

コンコン…

部屋をノックする音が聞こえて理世はビクリと一気に緊張した。

「…まって…ごじょ…」
「出なくていいだろ…」
「だって…急ぎだったら…」
「…いないかもしれねぇ奴に急ぎを持ってこねぇよ」
「……ン…」
「それとも?…俺の腕から出たい?」

吐息がかかるほどの距離…視界は悟浄の緋色の髪で全体に赤く染まっている…

「…やだ…」

そう小さく応えれば髪に触れながら再度首に腕を回して理世から引き寄せた。

「ずるいよ…ごじょ…」
「…クス…選べただけいいと思ってくんね?」
「…もぉ…」

服をたくし上げ、胸元に顔を埋める。

「…まだここの…残ってんな」
「ッッ…」
「心配すんな…消えたらまたつけてやっから…」
「・・消える…前に付けて…」
「…へぇ」
「もっと…抱かれた印…ほしいの…」
「積極的だな…今日は…」
「…嫌い?こういうの…」
「…いや?大歓迎」

露わになった胸を揉みしだいて、突起を口に含む。舌で弄ぶようにころころと転がしながらもちぅっと吸い上げる。そうかと思えば甘噛みをしていく…

「…ご、じょぉ…」
「ん、」
「…気持ちぃ…」

そう伝えるのが精いっぱいだった。
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