第7章 続く野宿
その頃の悟浄と理世もまた、悟空を探していた。
「…はぐれちゃったね…」
「だな、」
「大丈夫かな…」
「大丈夫だろ、あいつなら何かあっても自分で何とかするって」
「そうだね…それもそっか…」
「おー」
そうして二人並んで薪を集めるものの、ふとした沈黙が二人を包んだ。
「…・・なぁ?理世」
「何?」
「キス…しねぇ?」
「はい?ここで?」
「…・・・・あー、やっぱなし」
「…フフ…」
「てか、一旦戻るか。悟空いなくなったのも伝えないといけ…ッ」
集めた薪を放り出して理世は悟浄の襟元を引っ張ると引き寄せ唇を重ねる。
「…ン…」
重なるだけのキスから離れれば数センチの距離で見つめ合えば理世のすぐ後ろの木に押さえつけ、今度は悟浄から唇を重ねた。
「…ン…クチュ…」
「…・・まって…」
「やだ」
「ごじょ…」
「好きだろ…?これ」
少し離れては何度も重ね合う二人。舌を割り込ませ、歯列をなぞりながらも深く絡みつかせる悟浄に誘われながらも応えていく理世。コクっと何度も交じり合った唾液を飲み込むものの理世の口からはとろりと唾液があふれ出す。
「…クス…かぁわい…」
「ごじょ…ぉ…」
「今はここまでな」
「…ッッ…」
キスの余韻を残して薪を拾い上げると頭をぽんと撫でて三人の元に戻っていくのだった。