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緋色の愛で抱いて【最遊記悟浄夢】

第43章 旅路の中で


朝になれば誰ともいわずに目を覚ます…

「朝ごはん、どうします?」
「残ってっか?」
「まぁ、ないに等しいですが…」
「じゃぁ、街に向かうぞ」
「…ですね…」

そう言ってジープにも頑張ってもらって街に向かう。昼前に着けば、腹ごしらえ…と言わんばかりに悟空は食堂めがけて走っていくし…?こっちのヤニ切れ問題は関係ねぇのかよ…

「じゃぁ、先に食事して…それから買い物組と宿組にしましょうか?」
「あぁ…」
「マジか…」
「悟浄…?」
「へーへー…いいですよ」

俺が恐らく何を言っても三蔵ですら文句を言わねぇんじゃ…何も通らねぇな…こりゃ…諦めモードに入った俺は悟空の後を追う様に食事処に入っていった。
昨夜夕飯を食べなかったのもあってだろうか…どうやら今回は食えそうだ…

「…大丈夫ですか?」
「心配ねぇよ。食えそうだわ」
「きゅうりか」
「なんでだよ!」

大分離れた所だからだろうか、村というよりはしっかりとした街だった。なんでだろう…少しだけ心が落ち着いているような…それでも昨夜感じたあの感覚は何だったんだろうか…そんな風にも考えてしまう。

「…なぁ、三蔵、」
「なんだ」
「なぁんか気持ちわりぃんだよ」
「貴様が気持ち悪いのは今始まったもんでもねぇだろう」
「…そうじゃねぇって…」

このクソ坊主…
この数日で何回同じことを思ってるか解らねぇ…

「なぁなぁ、八戒!」
「はい?」
「あっちのドリンク…!取りに行こうよ!」
「そうですね。注文も終わりましたし」

そうして八戒と悟空は俺たちを置いて飲み物を取りに行く。

「…それで…昨日の夜から貴様は何なんだ、一体…」
「俺も解んねぇんだけど…」
「ハァ…話にならん」
「じゃなくてよ…」

なんて言ったらいいか解らねぇんだよ…
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