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緋色の愛で抱いて【最遊記悟浄夢】

第43章 旅路の中で


粗方倒し、残りも一掃していけば少し場所を変えて野宿の準備をする。

「…なぁ…なんでこんな夕方に襲ってくるんだって…」
「俺に聞くな」
「三蔵サマの経文狙いだろって…」
「だからって俺が関与してるわけじゃねぇだろ」
「なぁなぁ、腹減ったぁ!」
「黙れ猿!」
「…むぅ…八戒ぃ」
「まぁまぁ、ココじゃさすがに血なまぐさいですから…もう少し進ませてもらいましょうか」

そういえばジープに乗って少し走り出す。このあたりで…と八戒が言えば火を起こす。

「…あーーだりぃ…」
「そういわないでくださいよ。」
「飯食おうぜ!」
「俺寝るわ」
「は?!悟浄飯食わないの?」
「いー、要らねぇ」

なんか食う気しなくて…いや、理由は解らねぇんだけど…なんかこう、さ…

「大丈夫ですか?」
「放っておけ」
「三蔵…」

何だろうな…この感じ…寝ると言っても眠くもねぇし…かといって起きてたくもねぇ…

横になれば遠くの方で何か聞こえる感じがして…

『悟浄ー!!』
「…ん?」

気のせいか…なんか…理世の声がした気がした…・・
勘違いっていうか…気のせいというか…でもやけにはっきりと聞こえた気がして…

嬉しそうとかでもなくて…何だろう…

胸騒ぎに似てるような…嫌な予感ってのも違うんだけど…なんだかザワザワするような。

「なぁ、三蔵?」
「…なんだ」
「……いや、なんでもねぇや…」
「フン…」

…てか、なんで俺今三蔵を呼んだんだ?分かんねぇ事ばっかりだ…
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