第31章 嫉妬
「悟浄に会いたかったよ…?」
「…理世…」
「ぎゅって…して…」
そういいながら甘えるようすの理世は背中に腕を回せば、悟浄は肩を押し戻して顎を持ち上げればふわりと唇を合わせた。
「…ン…」
すぐに離れれば、グッと抱き上げ、ベッドに連れていく。どさりと下ろせばそのまま腰を抱いて引き寄せ、キスを重ねていく。いつの間にか悟浄の舌は唇を割り、中に入り込んでいた。
「…ン…チュク」
言われる前に理世は悟浄の首に腕を回していく。
「…理世…」
少し離れた唇からそっと悟浄は名前を呼ぶ。
「…理世…何かあった?」
「何もない…よ?」
「そう?」
「ん…」
「緊張してるみてぇだけど…」
「久しぶりに三蔵と同じお布団だったからかもしれない…」
「それだけ?」
「後は…あるとしたら起きた時に寝ぼけて抱きしめられたくらい…」
「…あんの…クソ坊主…」
「でもちゃんと目覚ましたら放してくれたし…」
「…当然だろ…」
「・・ッッごめんね?悟浄」
「なぁにが?」
「知らなかったとは言え…安請け合いして…衣装はスケスケだったし、三蔵と一緒のお布団で二人きりで寝ることになっちゃったり…」
「…もういい、今から埋め合わせしようぜ…」
そう言いながらとさりと優しく背中を支えながら悟浄は押し倒していく。
「…悟浄…」
「ん?」
「もっかい…キスしたい…」
「OK…」
そう小さく返事をすれば両手を伸ばす理世に誘われるように近づき、そのままキスを交わしていく。
「…ン…チュ…」
そのまま少しの隙間を狙って悟浄は舌を差し込み咥内を犯していった。