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緋色の愛で抱いて【最遊記悟浄夢】

第28章 不意打ちの情


夜中まで抱き潰されるように悟浄の腕に抱かれ続けた理世だったものの、翌朝は意外にもすっきりと目が覚めた。

「…ン…朝、か…」

軽くシャワーを浴び、部屋に戻る理世尾wベッドに座り煙草を吸う悟浄が出迎えた。

「…はよ」
「ん、おはよ…」
「早かったな」
「そうでも無いよ…シャワー浴びてた。」
「…それが早ぇっつぅの」

そうして近づけば悟浄の手から煙草を取り上げる理世。

「おーい」
「フフ…じゃぁ、ごじょに質問です」
「んぁ?」
「『コレ』と、おはようのキス、どっちがいい?」

そう笑いながらも理世は煙草を見せる。クスっと笑えば取り上げて灰皿に押し付けた悟浄。

「…聞くかぁ?それ」
「聞いてみないと解らないじゃない?」
「解ってんだろ?」
「さぁ?どうかなぁ…」

首に腕を回して、座る相手を上から見下ろす理世の腰をそっと抱き寄せた悟浄。頬に手を滑らせて親指で唇をなぞるその動きですら、理世の胸はドクンと高鳴った。

「…誘っておいて緊張してる?」
「そんなことないよ?」
「へぇ?」

『ん』と目を閉じ、顔を上げる悟浄。そんな相手の頬を両手で包み込む様にして触れれば理世はそっとキスを重ねる。

「…おはよ」
「さっき聞いた。」
「おはようのキスだよ?言わないと」
「言わなくても十分。こっちで答えてくれりゃいい」

くいっと引き寄せて始めから深く重ね、直に舌を滑り込ませる悟浄に応える理世だった。
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