• テキストサイズ

緋色の愛で抱いて【最遊記悟浄夢】

第23章 葛藤と嫉妬


それからどれくらいの時間抱き合っただろうか。気付けば外もだいぶ静けさを取り戻し、祭りの余韻だけが残っている時間に戻っていた。

「…悟浄?」
「んー?」
「正直にいってね?」
「おー、何?」
「嘘や気遣いは無しね?」

そう切り出せば、理世はじっと悟浄を見つめながらも話し出す。

「おっぱい、大きいほうが萌える?」
「……まぁ、そりゃ…」
「腰はくびれてた方がよい?」
「…・・それなりに?」
「髪はロングかショート、どっちが好き?」
「それは別に考えたことねぇな」
「ミニスカとロングスカートだと『ちょーっと待て、理世』…・・何?」
「さっきからどうしたよ」

そう返す悟浄に理世はきゅっと巻き付いて答える。

「…だって…少しでも悟浄の好みに近づけたらって思って…」
「なるほどな」
「だって…悟浄の横にずっと居たいなって思って…それに悟浄カッコイイから…他の子に取られちゃわないように…」
「クス…そういうとこ。」
「え?」

そっと抱きしめて悟浄は笑いながらも話し出す。

「…心配しなくても俺は理世の事しか見れねぇよ。」
「ナンパは別にしてもいいよ?」
「良いワケねぇだろ」
「いいよ。好きな事止めることは出来ないし。ただナンパするだけね?」
「…つぅと?」
「ナンパだけ」
「……そういう事」
「ん。エッチコースは無し」
「しねぇって。心配し過ぎ。」

そうして悟浄は少しだけ嬉しそうに抱きしめる。

「…でもよ?」
「んー?」
「理世が許してくれたとしても、三蔵や八戒がうるせぇかもな」
「それは自己処理してください?」
「……へーい」
「こっちに丸投げしないでね?」
「はは」
「それで…私、頑張る…」
「何をよ」
「ほら…育乳とか…くびれとか…?」
「まぁ、俺的にはどっちでもいいけどね?」

くすりと笑って、理世をもう一度抱きしめてベッドに入り眠りについた。
/ 303ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp