第22章 愛で満たして
射れて、少し動いていたものの、ゆっくりとした動きにすっと変わる。
「…ハァ…悟浄…?」
「わり…マジで今動いたら…簡単にイッちまう…」
「いいのに…」
「だぁって…、まだ満足のまの字もねぇだろ…」
「・・今夜は離さないでいてくれるんでしょ?」
「…理世のが…ずりぃじゃねぇの…」
そう呟けば、悟浄はグッと腰を持ち、一旦は抜けるぎりぎりまでに引き抜いては打ち付けだす。
「…ンァ…ァ…」
「やっべ…」
そう呟いた瞬間に、奥に突き上げて動きが止まる。
「…わ、り…」
そう謝る悟浄の首に腕を回して首を小さく横に振る理世。
「…だいじょぶ…」
「んなワケねぇだろ、射れたばっかだっつぅの」
「でも、悟浄気持ちよくなれたでしょ?」
「俺だけ気持ちよくても意味ないでしょ…」
「フフ…でも先に気持ちよくしてくれた」
そういわれて悟浄ははぁ…っとうなだれる様に覆いかぶさった。
「…なんで俺慰められてんのよ」
「慰めてるつもりはないんだけどなぁ…」
「めっちゃ慰め入ってる気ぃするわ」
「甘えさせてくれるのと一緒で甘えていいよ?」
「フハ…マジ??」
「ん、ちょっと好みとずれてるかもしれないけど?」
「好みって…?」
「胸だって大きくないし?」
「いい」
「腰だってそこまで細くないし?」
「十分」
「悟浄とのキス、大好きだし…?」
「それは大歓迎だろ」
「それに…あのね…」
「ん?」
「悟浄の事、守れないかもしれないなって…」
「あー、それは…大丈夫だ。」
一旦ズっと抜いて、体を重ねる悟浄。
「…守るのは俺の仕事だ。」
「でも…私そうしたら何もできない…」
「んな顔すんなって」
するっと頬を撫でれば悟浄は優しく笑いかける。
「俺の事こうして癒してくれてんじゃん。それだけで十分だって…」
「そんな事でいいの?」
「そんな事、じゃねぇのよ。俺には大事だ」
ふっと唇を重ねるだけのキス。すぐ離れれば、嬉しそうに笑う。
「…好きだって、笑っててくれよ。それでいい」
「ん、解った。」
そう返事をすれば、今度は理世が引き寄せてキスを重ねた。