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緋色の愛で抱いて【最遊記悟浄夢】

第21章 スキを形にして


何度とキスを交わし、入浴を順番に済まそうかとなり、悟浄が入り理世が入った時だ。

コンコン

「んぁ?…・・って八戒?」
「戻ってらしたんですね」
「あぁ。どうかしたか?」
「……その様子じゃ理世、一緒ですか?」
「察しの通り」

そうして浴室をくいっと指で合図する悟浄。

「…一緒なら構いません。離れたきり合流しなかったのでどうしたかと思いまして…迷子中なら捜さないといけないかなと」
「問題ねぇよ、その辺は」
「分かりました。明日、朝食は予定九時の出発の予定にしてますので…」
「おー、サンキュ」
「…あんまり泣かせないでくださいね?」
「今夜は俺の腕で目いっぱい啼かすかもしれねぇ」
「あ、あと、コレ。」
「ん?」
「屋台の一部、悟空が心配してました。」
「あー、サンキュ」
「それでは…失礼します、おやすみなさい」

そうして聞かなかったことにしようとでも言わんばかりにスルーをして八戒は悟浄の部屋を後にした。

「…あいつも相変わらずだねぇ…」

そう呟きながらもトン…っとサイドテーブルに置く。それから時期に理世も浴室から出てきた。

「…あれ、いい匂い」
「あー、さっき八戒が持ってきた。悟空が心配してたからって…」
「そか…せっかくだし食べよっか」
「ん、だな」

そうして焼きそば二つ、から揚げ三個入りを二人で分ける。

「…おいしかったぁ!」
「まぁ、俺にしちゃ少し物足りねぇけど」
「だからから揚げ全部食べていいよって言ったのに…」
「でもま、今から腹いっぱいになるけど」
「フフ…変態」
「何がだよ!」
「歯磨きしてこよっと」

そうして理世は先に出てきたばかりの洗面台に向かい、歯を磨く。少し遅れて悟浄もまたやってきて並んで歯を磨く。
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