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緋色の愛で抱いて【最遊記悟浄夢】

第21章 スキを形にして


ベッドから降り、理世は窓際に歩みを進める。

「…そろそろなのかなぁ…?」
「んぁ?何が」
「ほら、お昼話してたじゃん?恋人同士、流れ星を一緒に見れたらずっと幸せで一緒んの絆を得られるって…」
「…あー、確かに言ってたな…」

そう言いながらも窓の外に顔を向ける理世の後ろから悟浄が包み込む様にして窓枠にもたれる。

「…悟浄?重たい…」
「だぁってよ?俺も一緒に見ねぇと、なんだろ?」
「そうなんだけど…」
「でも、まずは…」

そういうなり、理世の顎をクイっと持ち上げれば振り返る理世の唇に自身のそれを重ねる。

「…んもぉ…」
「…ん?」
「これじゃぁ…見逃しちゃうよ?」
「でもよ?今しかできないコトもあるぜ?」

そういえば抱き寄せて、理世を抱きしめた悟浄。ぼすっと懐に収まり、きゅっと巻き付く理世。

「…悟浄…?」
「ん?何?」
「…好き」
「なぁんだよ」
「言っていいって思うと言えなかった分言いたくて…」
「そういうもの?」
「人それぞれあると思うけど…」
「でも少し気持ちわかるわ」
「…え?」
「すげぇ好きだって…大事にしてぇって思うし」
「…」
「なんで無言なんだよ」
「だって…なんか違う」
「違うって…何がだよ」
「前に聞いたのとやっぱり違うなって…」
「ぁあ?」
「前に言ってた時は…なんか軽いし、茶化してそうだったんだけど」
「あんときと一緒にするな、」
「…ん」

そう話していると外からキャー!と声が上がる。

「…ねぇ、流れ星きっと流れてるんじゃない?」
「そうかもな…」
「見ない?」
「見なくても俺の気持ちはきっと変わらねぇけど?」
「…わからないじゃん」
「理世は心変わりする予定あんの?」
「…残念ながら今はないかも」
「ねぇなら星に願うよりも…」

フッと笑いかける悟浄の顔を見て理世も自然と背伸びをした。
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