第3章 battle3…愛しき夢
雅が天界に連れていかれてまだ一週間という頃、三蔵の苛々も大分落ち着いてきているようにも見えてきた。
「そろそろ着きますよ?」
「やっとだぁぁぁぁ」
「たばこぉぉぉぉ」
「うるせえよ」
「三蔵も切れてんだろ?」
「あぁ……」
「全く…買い出しの時にちゃんと買わないからですよ? 」
「…だって……なぁ」
「悟浄も三蔵も雅に頼りっぱなしだったからだろ?」
「うるせえ、悟空」
「まぁ、事実ですけどね?」
そう言われながらも街に着いた。とにかく食事と買い出し、宿と、決めるものはたくさんある。食事を第一に探していた。
「どこでもいいーーーー!!うまい飯ーーーー!」
「道端で騒ぐな!」
「まぁまぁ、行きますよ?」
そういって悟空の後を着いていく一行。しかし、そんなとき、一つの露店で三蔵の足は止まる。