第14章 battle13…再会
「…ーー・・・・では以上でよろしいですか?」
「はい」
「少々お待ちください?」
「あ!!なぁ、姫は?今日居ないの?」
「もうじき来ると思うけど?それにしても諦めなさいって!」
「だってよ」
「はいはい」
そういって店員は去っていった。
「そう、それでよ、その子、まぁ俺らの中では『姫』って呼んでんだけど、まぁ、そう呼ばれるのが嫌みたいで……」
「嫌がってんならやめた方がいいんじゃねえの?」
「でも、怒ってる姿もかわいいんだよ!」
「そうそう、でも、旅の人達なら言っても良いか」
「あ、あれか?」
「おぅ」
「何かあるんでしょうか?」
「姫はさ、少しの間の記憶が曖昧なんだって。」
それを聞いた三蔵はピクリと反応した。
「三蔵…もしかして…」
「…まだ解らんだろうが…」
そんな一行の反応にも気付かずに男達は話を続ける。
「でも、ここに着いて、住みだして…!気立ては良いし、愛想もいい!笑顔がかわいくてさ」
「そうそう!でも誰が告っても断られんだよな」
「一番驚いたのは慧攔が言ってもだめだった時だな」
「そうだな、」
「その慧攔ってのは?」
「この街一番の色男だよ。遊びでもいいから付き合いたいなんて女は山ほど居る中でマジだって言ってんのに相手にもされ無かったよな」
「そうだよな!」
「…で、その女の特徴は?」
「三蔵?」
「お、やっぱり坊さんのあんたでも興味あるのか?」
「………」
「そうだな、姫の特徴と言えば……」
その時だ。
『いらっしゃい!!』